韓国ドラマトンイにハマっていて、何度も繰り返し見てしまった。このドラマは、李氏朝鮮の第19代国王粛宗の側室を描いたものであるが、ドラマの中のトンイは、実在した淑嬪崔氏(スッピン・チェシ)のことである。
ドラマの中では、掌楽院(チャンアグォン)奴婢(ぬひ)→監察府(カムチャルブ)女官→承恩尚宮(スンウンサングン:正五品相当)→淑媛(スグォン:従四品相当)→淑儀(スギ:従二品相当)→淑嬪(スッピン:正一品相当)と出世する。
しかしながら実際は、淑嬪の前に貴人(クィイン:従一品相当)を経由している。勿論、掌楽院と監察府はドラマの中でのことであろう。面白いのは、承恩尚宮であるが、これは国王の寵愛を受けた側室以外の女官の最高位であり、普通の尚宮とは違う。云うなれば、側室の最下位と云うところだ。
女官の位には、正一品、従一品、正二品、従二品、正三品堂上、正三品堂下、従三品、正四品、従四品、正五品、従五品、正六品、従六品、正七品、従七品、正八品、従八品、正九品、従九品とあるが、一般的に側室と呼ばれるのは、正一品~従四品になる。
嬪(ピン、正一品)
貴人(クィイン、従一品)
昭儀(ソイ、正二品)
淑儀(スギ、従二品)
昭容(ソヨン、正三品)
淑容(スギョン、従三品)
昭媛(ソウォン、正四品)
淑媛(スグォン、従四品)
なお、正一品だけは、寧嬪、孝嬪、善嬪、敬嬪、恭嬪、温嬪、静嬪、慶嬪、仁嬪、靖嬪、禧嬪、淑嬪、和嬪、宣嬪、順嬪などの固有の称号がある。
トンイは、淑嬪。正一品は、王子を生むことが条件になるようなので、トンイはこの条件を満たしていたことになる。 ドラマの中では、王子は2人生んだことになっているが、実際は3人いたようだ。長男(早夭,無封君)、次男:英祖、三男(早夭)である。
李氏朝鮮の第19代国王粛宗の側室を描いたドラマで有名なのが、張禧嬪(チャン・ヒビン)があるが、出てくる側室はドラマトンイ同じであり、比較して見るのもなかなか面白いだろう。
私の独断ではあるが、トンイの見どころとしては・・・
- 第15話 あの方が王様
王様とは知らずにいたトンイだったが、ひょんなことから王様だと知ってしまう。 - 第31話 ためらう心
宮殿を去っていたトンイが宮殿に入る決意をしたが、王様はトンイを承恩尚宮として迎え入れるのだった。 - 第38話 ふたつの喜び
廃妃されていたミン氏がトンイの活躍により王妃に復位して、更にトンイは淑媛になり王子を身ごもるのだった。 - 第45話 募る恋しさ
トンイが生んだ王子と偶然出会う王様はある決意を心に秘めていた。 - 第47話 王子の意地
トンイが生んだ王子は延礽君、その母であるトンイは淑儀となり、延礽君が神童であることが明かされる。 - 第59話 真心の力
絶体絶命のトンイであったが、真心の力で切り抜ける。あっと驚く逆転劇。